個別指導塾でのバイトは知識では無く、頭の回転の良さと効率性が身につき、心がほっこりします。

大学生の頃に近所の個別指導塾にアルバイトで行ってました。

主に英語が得意だったので、中学、高校生の英語と特に中学3年生の高校受験の内容でした。

田舎の塾で先生が全く足りていなかったので、全く専門ではない社会や理科も教えることになりました。

大体、いつも先生1人に対して生徒が3人で授業時間は60分。

1人にかけてあげられる時間は生徒1人につき20分ということで、どうやって効率よく生徒に教えられるかというのが課題。

また、生徒のレベルやスピード、学年も小学校から高校生までとバラバラでした。

60分の中で受け持つ生徒が3人とも高校3年生でなおかつ英語だったら良いのですが、当たり前の様に1人は中学1年生の数学、1人は中学3年生の受験国語、一人は中学2年生の英語という感じでバラバラです。

しかも5分ルールというのがあって、一度生徒に着いていられる時間は5分間なんです。その5分の間に1人の生徒の質問に答えて理解してもらい、次の生徒に行く仕組みでした。

一応、塾で用意されたテキストに沿って問題を進めて行くので生徒は自分で勝手に進められるのですが、新しい内容に入るときにしっかりとテキストの内容を理解していないと問題を解くことができません。

一旦生徒が内容を一通り理解して問題を解き始めても、途中で分からない問題が出てきてしまえば生徒はそこで手を止めて遊び始めてしまいます。他の生徒2人を順番に教えているので、次に先生がその生徒に着くことが出来るのは10分後なんです。

その10分をなんとか生徒に手持ち無沙汰にさせること無く、5分間の間で生徒の質問に答えて、生徒自身で内容を進められる様にします。

これが私には一番難しかったです。

もちろん、授業が始まる前に自分自身がテキストの内容を頭に入れておくのは当たり前ですが、私の場合学生時代に自分が通ってきた道なので理解出来ないということはありませんでした。

おそらく、普通に義務教育を受けて普通に勉強してきた人ならそこは特に困る内容では無いと思います。

また、受験を控えた生徒以外は、例えば中学2年生までの子たちは自分の意思というより、ご両親から無理やり塾に通わされている子がほとんどでした。

となると、案の定すぐに手が止まって遊び始めてしまいます。

やる気が出ないのは本人のせいだからと私は最初に思っていたのですが、塾長から「ご両親はお金を支払って通わせていらっしゃるのだから、生徒のやる気を引き出すのも私たちの役目なんだよ」と教えられました。

ただ教えるだけでなく、生徒のやる気を引き出し、限られた時間の中でいかに効率よく教えられるかが求められます。

そうなると、一人の生徒を教えている間に他の生徒が何をしているか、次はどこまで進めるかなど、同時進行で見て、考えて全体を把握する力が身につきました。

大変なことだけじゃなく、やっぱり親身になって教えていると生徒からも休み時間に「○○先生!ここ教えて!」と寄ってきてくれます。たくさん先生がいる中で自分のところへ一直線に来てくれるのは本当に嬉しいですね。

個別指導塾のバイトは本当に仕事のスピート、効率、人からの信頼される喜びなど沢山の事を学びました。

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